NTTデータは就職難易度が高い！その理由と学歴フィルターの有無まとめ

「NTTデータの就職難易度はどのくらいなのかな？」
「求められる学歴や倍率を考えると、やっぱり内定を取るのは難しいかな……？」

新卒でNTTデータに就職したいと考えているあなたは、このような疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。

そこでこの記事では、NTTデータの就職難易度や採用実績校、倍率、学歴フィルターの有無について解説します。

本記事を読めば、選考の際にどんな志望動機やガクチカを語るべきなのか分かりますよ！

なおNTTデータに就職するには、志望動機やガクチカを綿密に作り込む必要があります。

以下の記事では、志望動機の具体的な作り方やコツを紹介しているので、「何について話せば良いのか分からない」という方は参考にしてください。

NTTデータはIT企業のなかでも高い就職難易度を誇る

結論から述べると、新卒でのNTTデータは日本のIT企業の中でも高い就職難易度を誇ります。

それは各メディアが公開している情報やランキングからもわかるとおりです。

実際に、NTTデータの就職難易度がどのように位置づけられているのか確認していきましょう。

1.東洋経済オンラインの「入社が難しい有名企業ランキング」で49位

東洋経済オンラインが発表した「入社が難しい有名企業ランキング」によると、NTTデータの順位は第49位でした。

出典：東洋経済オンライン「入社が難しい有名企業ランキング」

49位と聞くとその凄さが伝わりにくいですが、これはIT企業の中でもトップクラスの順位です。

入社までにTOEIC800点以上取ることを求められる楽天や、新卒採用数が非常に少ないディー・エヌ・エーよりも難しいとされています。

2.エンジニア就活の「就職偏差値ランキング」では偏差値【75】

IT系新卒採用支援サービスであるエンジニア就活の「就職偏差値ランキング」によると、NTTデータの偏差値は【75】でした。

【75】NTTデータ

NTTデータは、日本のシステムインテグレーション業界をけん引するトップSIer系企業。
平均年収828万円。従業員数139,500人。
NTTデータに新卒で就職する為には、社会のために自ら動き周りを巻き込む「考導力」、最新の技術に興味を持ち、変化を起こすことを楽しむ「変革力」仲間と共通の目標を成し遂げる「共創力」そしてそれらを突き動かす「意志と情熱」が求められます。

出典：エンジニア就活「【就職偏差値ランキング】IT企業の「入社難易度」を徹底解説！22・23卒年向け」

これは同サイトが設定するカテゴリとしては、Sランク（最難関）に属します。

NTTデータの就職難易度が高い2つの理由

NTTデータは、なぜ就職難易度が高いとされているのでしょうか。

それには以下の2つの理由が関係しています。

それぞれ順に確認していきましょう。

理由1：採用大学のボリュームゾーンが早慶

毎日新聞出版が発行しているサンデー毎日の2020年8月30日号によると、20卒におけるNTTデータの採用実績校は以下のとおりです。

順位	大学名	採用者数
第1位	早稲田大学	76人
第2位	慶應義塾大学	47人
第3位	明治大学	19人
第4位	東京理科大学	16人
第5位	上智大学	15人
第5位	同志社大学	15人
第7位	大阪大学	14人
第7位	東京都立大学	14人
第9位	青山学院大学	13人
第10位	東京工業大学	12人
第10位	立教大学	12人

出典：サンデー毎日「2020年8月30日号」

上記のとおり、採用実績校は早稲田大学や慶應義塾大学といった最難関私立大学に集中しています。

ランキングにはMARCHや関関同立といった準難関私立大学の名前も見られますが、全体的に見ると少ない部類だといえるでしょう。

MARCHの各大学の就職先や就職率、就職成功のコツを紹介しているので、MARCH生はあわせて参考にしてください。

理由2：新卒の採用倍率が数十倍を超える

大手就活サイトであるリクナビによると、NTTデータのプレエントリー候補リスト登録人数は、2022年1月時点で24,000人を超えていました。

これに対し、2024年度のNTTデータの採用者数は551人でした。

	男性	女性	合計
2022年	358名	193名	551名
2021年	335名	170名	505名
2020年	311名	165名	476名

出典：マイナビ2024「株式会社NTTデータ」

もしプレエントリー候補リスト登録している人すべてがこの476人という採用枠を取り合った場合、倍率は40倍を超えます。

「そんなに倍率が高くなるの？」と思われるかもしれませんが、NTTデータの就職人気度を考えると現実的にありえる数字です。

実際に、大手就活口コミサイトである楽天みん就によると、NTTデータは「新卒就職人気企業ランキング」で総合第2位を獲得しています。

出典：楽天みん就「新卒就職人気企業ランキング」

このことからNTTデータの採用倍率は、数十倍を超えると見てほぼ間違いないでしょう。

NTTデータに学歴フィルターはある？

結論からいうと、NTTデータは学歴フィルターが設けている可能性が高いです。

しかし仮に学歴フィルターがあったとしても、それはあくまでFランなど偏差値が低い大学を弾くためのものです。

日東駒専レベルの中堅大学なら十分に内定を獲得するチャンスがあります。

その根拠は以下の2つです。

ちなみに、「学歴フィルターってそもそもなんだろう？」と疑問を抱えている方は、以下の記事をチェックしてみてください。

1.過去の採用実績校の中に中堅大学の名前が数多く含まれている

大手就職サイトであるマイナビでは、NTTデータの過去の採用実績校を公開しています。

ここに記載されている大学名をすべて調べてみたところ、中堅大学の名前がいくつか確認できました。

具体的には以下のとおりです。

一般的に大手企業は、MARCHや関関同立といった準難関私立大学を学歴フィルターのボーダーラインとしてしていることが多いです。

にもかかわらずNTTデータはこのように中堅私立大学の採用実績が多いのですから、比較的学歴フィルターの基準が緩いと判断できます。

そのため学歴にそこまで自信がない方でも、NTTデータに挑戦する価値は十分あるといえるでしょう。

いわゆる中堅クラスとされる日東駒専の就職先や学歴フィルターとの関わり、日東駒専の人が就職成功を掴むコツを解説しているので、参考にしてください。

2.過去の採用実績校にいわゆるFラン大学の名前は見られない

繰り返しになりますが、マイナビではNTTデータの過去の採用実績校を公開しています。

このリストの中には、いわゆるFラン大学の名前を確認できませんでした。

お茶の水女子大学、愛媛大学、一橋大学、横浜国立大学、横浜市立大学、横浜商科大学、岡山大学、学習院大学、関西学院大学、関西大学、京都工芸繊維大学、京都大学、京都府立大学、金沢大学、九州工業大学、九州大学、熊本大学、群馬大学、慶應義塾大学、公立はこだて未来大学、工学院大学、広島大学、高崎経済大学、高崎健康福祉大学、国際基督教大学、埼玉大学、山形大学、実践女子大学、芝浦工業大学、首都大学東京、小樽商科大学、昭和女子大学、上智大学、神戸市外国語大学、神戸大学、神奈川県立保健福祉大学、神奈川大学、成城大学、成蹊大学、聖心女子大学、青山学院大学、静岡大学、千葉工業大学、千葉大学、専修大学、創価大学、早稲田大学、大妻女子大学、大阪工業大学、大阪市立大学、大阪大学、大分大学、筑波大学、中央学院大学、中京大学、津田塾大学、電気通信大学、東海大学、東京海洋大学、東京外国語大学、東京学芸大学、東京工業大学、東京女子大学、東京大学、東京電機大学、東京都市大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学、同志社女子大学、同志社大学、奈良女子大学、日本女子大学、日本大学、福島大学、法政大学、北海道大学、北九州市立大学、名古屋工業大学、名古屋大学、名城大学、明治学院大学、明治大学、立教大学、立命館アジア太平洋大学、立命館大学、琉球大学、龍谷大学、和歌山大学

出典：マイナビ2024『(株)エヌ・ティ・ティ・データ(NTTデータ)』

NTTデータは学歴フィルターの有無について、公式に発表していません。

しかし上記のリストを見る限りでは、Fランを足切りするための学歴フィルターなら存在する可能性は十分あるといえるでしょう。

こういった学歴による足切り問題について悩んでいる方は、以下の記事もチェックしてみてください。

NTTデータを目指すなら「Trusted Global Innovator」を理解しよう

NTTデータは大手企業としては珍しく、中堅大学の学生にもチャンスを与えています。

しかし実際に内定を獲得するためには、それ相応の準備や対策が必要です。

この準備や対策をするうえで最も優先順位が高いのは、同社が掲げる「Trusted Global Innovator」を理解することです。

「Trusted Global Innovator」とはNTTデータが掲げているグループビジョンのことで、NTTデータの新卒採用サイトでもその重要性が述べられています。

出典：NTTデータ「新卒採用サイト」

この「Trusted Global Innovator」は以下の4つの要件によって構成されています。

NTTデータの選考に望む際は、志望動機やガクチカなどにこの4つの要件を絡めるようにしましょう。

以下の見出しから、具体的にどう絡めていくのかを解説していきます。

1.社会のために自律的に考え、自ら動き周りを巻き込む「考導力」

「考導力」はNTTデータが独自に作り出した造語で、「社会のために自律的に考え、自ら動き周りを巻き込む力」という意味を持っています。

こちらは「自主性」と言い換えたほうがイメージしやすいかもしれません。

選考の際は、「他人から指示されたから」という消極的な動機ではなく、「社会をより良くするためにはこういった取り組みが必要」といった積極的な動機を語りましょう。

またNTTデータでは、その考えを実現するための行動力や影響力も求めています。

自分の行動によって周りがどう変わっていったのか、アルバイトやサークルでの経験を交えながらアピールしてください。

2.最新の技術に興味を持ち、変化を起こすことを楽しむ「変革力」

変革とは本来、「物事を根本から変える」ということを意味する言葉です。

NTTデータではこれを「最新の技術に興味を持ち、変化を起こすことを楽しむ力」と表現しています。

これはそのまま「好奇心」と言い換えても良いでしょう。

特に理系学部に属している人は、自身の専門性がNTTデータでの仕事内容に直結しやすいため、「変革力」とともに自分の能力や優秀さをアピールできます。

これに対し、文系学生は自身の専門性を仕事に活かしにくいため、「変革力」をアピールすのがやや難しいかもしれません。

この場合は他の要件である「考導力」と「共創力」を重点的に語り、「変革力」の乏しさをカバーすると良いでしょう。

あるいは自主的にプログラミングに取り組むなどして、自分の積極性や好奇心の高さをアピールするのもおすすめです。

3.多様な仲間と共通の目標を創り成し遂げる「共創力」

「共創」とはその名のとおり、「他人と協力しあいながら新たな価値を作り出す」という意味の言葉です。

NTTデータではこれを「多様な仲間と共通の目標を創り成し遂げる」と表現しています。

1つ目の「考導力」と意味が似ていますが、こちらはより協調性と目標意識を重視しているといえるでしょう。

キーワードは「多様な仲間」であり、自分と価値観が一致しない人とでも目標を共有しあえるのかが問われます。

たとえば、アルバイトやサークルなどで他人との衝突を乗り越えた経験があるなら、ぜひともアピールしましょう。

もし特にエピソードがない方は、今のうちに異文化交流の経験を積んでおくのも選択肢です。

4.入社後、NTTデータで意欲高く頑張り続けるためのコアとなる「強い意志と情熱」

「強い意志と情熱」は、ここまで解説してきた「考導力」や「変革力」、「共創力」を突き動かす原動力となるものです。

NTTデータではこれを「入社後、NTTデータで意欲高く頑張り続けるためのコア」と説明しています。

こちらは非常にシンプルで、「自分はどんなきっかけで今の専門分野に興味を持つようになったのか」を話すと良いでしょう。

そのうえで「なぜNTTデータでなくてはならないのか」という積極的な志望理由を述べてください。

この際、NTTデータの独自性や企業理念も交えて説明できると効果的です。

NTTデータへの就職は就活エージェントを利用しよう

難易度の高いNTTデータへの就職には、就活エージェントのサポートを受けることをおすすめします。

選考対策を受けて臨めば、内定が近づくかもしれません。

ここではおすすめの就活エージェント5社を紹介します。

ジール

キャリアスタート

ミーツカンパニー

キャリアチケット就職エージェント

X-career

NTTの就職難易度は高いが中堅大学でも十分チャンスあり！

NTTデータは日本のIT企業の中でも屈指の就職難易度を誇ります。

主な採用実績校が早稲田大学や慶應義塾大学といった最難関私立大学に集中しているうえ、就活生から高い人気を集めているのも大きな要因だといえるでしょう。

しかし、採用実績校の中には日東駒専のような中堅私立大学も含まれているため、学歴に自信がない人にもチャンスはあります。

NTTデータの内定獲得を目指す方は、同社が掲げる「Trusted Global Innovator」を自身の志望動機やガクチカに反映させましょう！