20代後半の就活・転職は厳しい？成功のコツや未経験から目指せる職種を解説

「20代後半での就活はもう遅い？」「フリーターから正社員を目指すのは無理？」

就職や転職に踏み出したいものの、年齢への不安や自信のなさから迷っている方もいるでしょう。

20代後半は具体的なスキルや実績が求められるため、「厳しい」という声も聞かれますが、実際は企業が即戦力として多く求めている時期だといえます。

この記事では、20代後半の転職が成功しやすい理由や失敗する原因を解説します。

成功のための具体的なコツや、未経験から狙える職種も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

20代後半の就活・転職は難しくない！

20代後半の就職・転職は、決して難しくありません。

この年代は社会人としての基礎が身についており、企業にとっては即戦力として期待できるためです。

たとえば、ビジネスマナーや報連相（報告・連絡・相談）などの基本的なスキルは既に習得しているため、新卒のようなゼロからの教育コストがかかりません。

また、数年の業務経験を通じて培った問題解決能力や専門知識も、十分に武器として評価される可能性があります。

実際に、厚生労働省がおこなった令和6年度の「雇用動向調査」において、年齢階級別の転職入職率は20代が10代の次に高くなっています。

さらに20代は、転職によって賃金が増加した割合が高い点も特徴です。

20代では、転職によって賃金が増加した人が5割近くを占めており、賃金が減少した人の割合を大きく上回っています。

年代	転職入職者の賃金変動状況別割合
	増加	減少
20～24歳	50.5%	16.8%
25～29歳	46.3%	29.2%

このように、これまでの経験と意欲を自信を持ってアピールすることで、20代後半の就活・転職でも希望のキャリアを築くチャンスは十分に見込めるでしょう。

20代後半の就活が厳しいといわれる理由

20代後半の就活が厳しいといわれる理由は次のとおりです。

それぞれくわしく解説します。

20代前半に比べてポテンシャルよりもスキルが重視されやすいから

20代後半の就活が厳しいといわれるのは、20代後半の転職が、ポテンシャル（潜在能力）だけでは評価されにくいためです。

20代前半の新卒や第二新卒の場合は、熱意や成長意欲などのポテンシャル採用が中心です。そのため、未経験でも採用されやすい土壌が整っているといえます。

しかし、20代後半の人材を採用する場合、企業は即戦力として早期の活躍を期待しているケースが多くあります。

就活では抽象的な意欲を語るのではなく、業務経験や身につけた専門性を具体的にアピールする姿勢が重要です。

これまで経験した仕事内容やスキルが選考に影響するから

20代後半の就活では、これまでの職務経験が、よくも悪くも選考結果に直結します。

企業は転職者の前職での経験を通じて、自社での再現性やキャリアの一貫性を見極めたいと考えています。

そのため、経験職種とまったく異なる分野に挑戦する場合、「なぜその経験を活かさないのか」「本当に長く続くのか」といった企業の懸念を招きかねません。

前職で経験した仕事内容やスキルは、そのまま伝えるのではなく、転職先で活かせる汎用的なスキルに変換して伝える工夫をしましょう。

20代後半の就活で失敗してしまう原因

20代後半の就活で失敗してしまう原因は次のとおりです。

ひとつずつ解説します。

なんでもまわりのせいにする

転職・退職理由を語る際に、前職の環境や人間関係など、原因をすべて「まわりのせい」にしてしまうと失敗につながります。

なぜなら、採用担当者は候補者が問題解決能力や反省・改善の姿勢を持っているかを見ているためです。

たとえば、「上司が悪かった」「会社の方針がおかしい」のような他責的な発言は、「入社後も不満があれば辞めてしまうのでは」と警戒されてしまいます。

就活を成功させるためには、前職での自分の行動や決断を振り返り、「その経験から何を学んだか」という建設的な姿勢を示すようにしましょう。

自己分析ができていない

自己分析が不足しており、自分の強みやキャリアの軸が曖昧な状態で転職活動を進めることも、不採用になる原因のひとつです。

一貫性のない志望動機では、企業に「なにをしたいのかわからない」という不信感を抱かせてしまいます。

面接で聞かれる「なぜ弊社を選んだのか」「入社後になにをしたいのか」などの質問に対し、抽象的で誰にでもいえる回答しかできない場合、自分だけが持つ価値が伝わりません。

結果として時間ばかりが過ぎ、自分に合った企業とのマッチングを逃してしまう可能性があります。

まずは過去の経験を棚卸して、自分の強みや価値観を言語化することから始めてみてください。

情報収集が不足している

情報収集が不足しており、興味本位で応募企業を決めたり業界の現状を把握していなかったりすると、選考で不利になる恐れがあります。

企業は、転職者の本気度や業界理解度を厳しくチェックしています。

たとえば面接の際、企業のビジネスモデルや競合他社との違いについてなにもいえないと、「企業研究が足りていない = 志望度が低い」と判断されてしまうでしょう。

そのため求人情報だけでなく、業界のトレンドや企業の経営の安定性・将来性・事業の成長性を網羅し、深く理解したうえで選考にのぞむ姿勢が欠かせません。

20代後半の就活で企業が求めること

20代後半の就活で企業が求めることには、次のものがあります。

順番に解説します。

柔軟性

20代後半の就活では、予期しない変化や新たな業務にもすぐに対応できる、柔軟な姿勢が求められます。

ビジネス環境がめまぐるしく変化する現代において、企業も組織や事業の転換を常に迫られているためです。

たとえば、入社後に部署異動や職務内容の変更があった場合でも、「前職と違うから」と拒否するのではなく、前向きに取り組む姿勢があれば評価されやすいでしょう。

過去の経験に固執せず、新しい知識やスキルを吸収できる適応力のアピールが大切です。

成長意欲

20代後半の就活では、数年の経験に満足せず、さらに自己を磨き続けようとする成長意欲が求められます。

20代後半の社員の場合、将来的に「リーダーや中核人材として育てたい」という企業の狙いがあることがほとんどです。

そのため、資格取得に向けた勉強や業務外での自主的なスキルアップの実績などがあれば、成長意欲があることを裏付けられます。

企業が「この人材は長く活躍し、会社に貢献してくれる」という確信を持てれば、採用へ大きく前進できるでしょう。

コミュニケーションスキル

20代後半の就活では、社内外の多様な関係者とスムーズなコミュニケーションをとり、建設的に議論できる能力が必要です。

社会人経験を積んだ20代後半には、組織の中でチームやプロジェクトを動かす役割が期待されています。

単に話がうまいだけではなく、相手の意図を正確に把握する傾聴力や、自分の意見を論理的に伝える提案力などが求められます。

そのため、面接ではこれまでの職場で「どのように他者と協力して成果を上げたか」の具体的なエピソードを語り、十分なコミュニケーションスキルがあることをアピールしましょう。

20代後半の就活を成功させるコツ

20代後半の就活を成功させるコツは次のとおりです。

それぞれくわしく解説します。

就職・転職理由を明確にする

20代後半の就活の第一歩として、「なぜ転職したいのか」「次の仕事でなにをしたいのか」を言語化し、整理してみましょう。

就職・転職理由が曖昧では志望動機に説得力がなく、企業に「なんとなく転職したいだけ」という印象を与える恐れがあります。

「給料が低い」といった不満だけではなく、「新しい環境で自分のスキルを活かしたい」「より市場価値の高い仕事に挑戦したい」のように、前向きな目標に変換して説明できるようにしてください。

すると転職に対する本気度や、将来のキャリアに対する明確なビジョンが伝わり、評価につながりやすくなります。

十分に情報収集や自己分析をおこなう

20代後半の就活では、応募前に十分に情報収集や自己分析をおこないましょう。

自己分析でぶれない軸（就活の軸）を確立し、情報収集で企業とのマッチ度を深く理解することが欠かせません。

まずはキャリアの棚卸しで自分の強みや弱みを洗い出し、業界研究で企業の立ち位置や将来性を把握します。

これらの作業を徹底的におこなうことで、入社後のミスマッチを防ぎ、後悔のない転職先選びにつながります。

資格やスキルの取得を目指す

20代後半の就活では、専門性を高めるための資格や、職務に直結するスキルの取得がおすすめです。

20代後半では、ポテンシャルよりも「即戦力になるか」が求められるため、客観的な証明となる資格やスキルがあると、大きな武器になります。

IT業界であれば特定のプログラミング言語の習得、経理であれば日商簿記資格の保有などが、学習意欲や専門性の高さのアピール材料になります。

結果的に選考での競争力を高められるため、希望するポジションへの内定を勝ち取りやすくなるでしょう。

未経験の職種を狙うなら早めに行動する

20代後半の就活でキャリアチェンジを目指す場合は、できるだけ早く転職活動を開始してください。

未経験者を採用する企業では、より年齢が若く、柔軟性や吸収力に優れた人材を求める傾向がみられます。

20代後半のなかでも、25歳や26歳といった早い時期のほうが、企業側も育成期間を長く見積もれるため、積極的に採用を検討してくれます。

未経験職種へのチャレンジは、年齢が上がるほど厳しくなることを理解し、迅速に行動にうつすことが重要です。

現職で得た実績をアピールする

20代後半の就活において、現職で成果を上げた具体的な実績は、自分の能力を証明するアピール材料のひとつです。

企業は、あなたの持つスキルが「再現性のあるものかを見極めたい」と考えています。

そのため、「売上を◯%アップさせた」「業務効率を◯%改善した」のような数値で示せる実績があれば、自分がどのように貢献できるかを明確に伝えられます。

職務経歴書を作成する際は結果のほか、そこに至るまでのプロセスや具体的な数字を、詳細に記載するといいでしょう。

実績がなければまずは現職で実績を積む

現時点で「アピールできる実績が不足している」と感じる場合は、転職活動を一時的に見送り、現職で成果を出すことに注力するのも方法のひとつです。

なんの実績もない状態で転職を試みても、自分の市場価値が低く見積もられてしまい、なかなか成功につながらない可能性があります。

まずは「部署内で小さなプロジェクトの成功体験を積む」「業務改善提案をおこなう」など、短期間で具体的な成果が出せる活動に積極的に取り組んでみましょう。

すると自信を持って転職にのぞめるだけでなく、よりよい条件での転職が実現する可能性が高まります。

ライフイベントやキャリアプランを考慮する

20代後半の就活では、今後の結婚・出産・子育てなどのライフイベントやキャリアプランも考慮するべきです。

企業選びの際に「長期的に働き続けられる環境か」という視点が欠けている場合、入社後に再度転職を余儀なくされるなどのミスマッチが発生する原因になります。

そのため、残業時間やリモートワークの可否、育児休業制度の充実度などをあらかじめ調べておき、自分のライフプランと照らし合わせてみてください。

20代後半の仕事選びは目先の待遇だけでなく、5年後・10年後のキャリアや生活を見すえることが大切です。

【スキルなし・フリーターOK】20代後半から始めるのにおすすめの職種

20代後半から始めるのにおすすめの職種は次のとおりです。

ひとつずつ見ていきましょう。

営業職

特別なスキルや経験がなくても、20代後半で挑戦・キャリアアップしやすいのが営業職です。

多くの企業で、営業職は人柄や熱意を重視する「ポテンシャル採用枠」として扱っているため、結果を出せば若くして昇進・昇給しやすい環境が整っています。

営業職であれば、アルバイト経験で培ったコミュニケーション能力や対人スキルを、顧客のニーズを聞き出すヒアリング能力として活かせます。

このように営業職は、未経験からでも高収入や管理職を目指せる現実的な選択肢となるでしょう。

介護職

人手不足が深刻な介護職は、20代後半で無資格・未経験からでも採用されやすい職種です。

国が主導して資格取得支援制度を充実させているため、意欲があれば入社後に資格やスキルを身につけられます。

業務は身体介護・生活援助・レクリエーション・機能訓練など多岐にわたりますが、人を思いやる気持ちや体力的なタフさが求められるため、20代後半の若さと体力は大きな武器になるでしょう。

安定した需要が見込める分野であり、長期的なキャリアパスを築きたい人に向いています。

事務職

事務職は競争率が高いものの、20代後半の未経験からでも派遣社員や契約社員としてスタートしやすい職種です。

事務職では、WordやExcelなどの基本的なPCスキルのほか、正確性や丁寧さが重視される傾向があります。

そのため、前職でのデータ入力や書類整理の経験、またはアルバイトでの丁寧な作業実績などが、企業からの評価につながるでしょう。

事務職は落ち着いた環境で、ワークライフバランスを重視しながら安定して働きたい人に向いています。

ITエンジニア

成長が著しいIT業界のエンジニア職は、未経験からでも挑戦でき、とくに20代後半の採用ニーズが高い職種です。

IT技術は社会のあらゆる分野で求められており、企業でも若い世代の学習意欲や成長スピードに大きな期待を寄せています。

そのため、プログラミングスクールに通ったり、オンライン学習で基礎知識を自発的に学んだりした経験があると、その意欲自体が評価の対象となりやすいでしょう。

専門性を身につけ、将来的に高い市場価値を持ちたいと考える人におすすめの職種といえます。

接客・販売

アパレル・飲食・小売店などの接客・販売職は、経験よりも人柄やホスピタリティが重視されるため、20代後半の未経験でも採用されやすい職種です。

お客様と直接関わる仕事のため、コミュニケーション能力や笑顔・明るさなど個人の強みをそのまま活かせます。

アルバイト経験しかない人でも、お客様のニーズを察知し、適切な提案をおこなった経験があれば、それがそのまま職務経歴となります。

人と関わることが好きで、サービスを通じて喜びを感じたい人にとっては、取り組みやすい職種です。

検査・オペレーター

工場や製造業での検査・オペレーター職は、作業手順が明確に定まっているため、特別な経験やスキルがない20代後半でも始められます。

多くの企業でマニュアルによる研修制度を確立しているため、入社後の教育体制が整っているのが魅力です。

おもに求められるのは、決められたルールを正確に守る真面目さや、集中して同じ作業を続ける忍耐強さなど、職歴に影響されない部分です。

そのため、コツコツと取り組むのが得意で、安定した雇用や福利厚生を重視する人に適しています。

トラックドライバー

トラックドライバーは普通免許さえあれば挑戦できるため、20代後半など若手の採用意欲が高い職種です。

インターネット通販の拡大で物流の需要が急増しており、物流業界は慢性的な人手不足状態にあります。

そのため、「未経験者を積極的に教育してでも人材を確保したい」という企業が多く存在します。

将来的には中型免許や大型免許が必要になる場合もありますが、企業によっては資格取得支援制度を用意しているため活用可能です。

一人で黙々と仕事を進めるのが好きで、運転能力や体力を活かしたい人に向いています。

20代後半の就活はエージェントを活用しよう

20代後半の転職活動を成功させるには、就活エージェントの活用がおすすめです。

就活エージェントでは、企業の非公開求人情報や、業界・企業の採用動向に関する専門知識、その地域ならではの情報などを多く保有しています。

また、求人紹介から書類作成・面接対策まで多くのサポートを無料でおこなってくれます。

就活を一人で進める場合、これらをすべて自力でおこなわなければなりません。

すると効率が悪いうえに「どこが悪かったのか」「どう直せばいいのか」という客観的な視点が欠けがちです。

エージェントのサポートを受けることで、効率的に希望のキャリアを実現する確率を高められるでしょう。

関連記事：【就活生必見！】26卒/27卒向けのおすすめ就活エージェント11選を徹底解説！

20代後半の就活におすすめのエージェント3選

20代後半の就活におすすめのエージェント3選は次のとおりです。

それぞれくわしく見ていきましょう。

ジール就職

ジール就職は、非公開求人を中心とした優良企業とのマッチングや、徹底的な個別サポートに強みがある就活エージェントです。

エージェントが企業を訪問して独自に開拓した、質の高い非公開求人を多数保有しており、登録者の約7割がここから内定を獲得しています。

求職者一人ひとりに専任のキャリアアドバイザーがつき、仕事の進め方やキャリアビジョンに焦点を当てた丁寧なヒアリングを実施し、最適な企業を紹介してくれます。

「ほかにはない求人が見たい」「より好条件の求人を探したい」という20代後半の方は、ジール就職を利用してみてください。

サービス概要
サービス名	ジール就職
運営会社	株式会社ジールコミュニケーションズ
対応地域	東京・大阪・名古屋
公式サイト	https://zeal-shushoku-agent.com/

※2025年10月時点

関連記事：ジール就職エージェントの評判は？メリット・デメリットを徹底解説

MeetsCompany

MeetsCompanyは、最短で内定獲得を目指せる合同説明会形式のイベントを多数開催している就活エージェントです。

複数の採用担当者と直接対話できる機会が多いため、選考プロセスを大幅に短縮し、スピーディーな内定を実現できます。

イベント参加後、最短1週間で内定を獲得した実績もあり、サービス利用者の満足度は92%と高い評価を得ています。

MeetsCompanyは、「多くの企業に効率的に会いたい」「とにかく早く内定を獲得したい」という20代後半の方におすすめです。

サービス概要
サービス名	MeetsCompany
運営会社	株式会社DYM
対応地域	東京・名古屋・大阪など全国
公式サイト	https://www.meetscompany.jp/

※2025年10月時点

関連記事：【就活生必見！】ミーツカンパニーのやばい評判は本当なのか？実際の利用者の声を基に解説！

キャリアスタート

キャリアスタートは20代・未経験者へ特化しており、多くの実績を持つ就活エージェントです。

学歴や職歴に自信がない20代の状況を理解し、きめ細やかなサポートを提供しているため、内定率86%・入社後の定着率92%という高い水準を誇っています。

徹底したマンツーマンの面接トレーニングや自己分析サポートにより、利用者の83%が年収アップを実現するなど、待遇改善にも強い実績を持っています。

「異業種へキャリアチェンジしたい」「手厚いサポートで安定した正社員のポジションを目指したい」という20代後半の方は、ぜひキャリアスタートを利用してみてください。

サービス概要
サービス名	キャリアスタート
運営会社	キャリアスタート株式会社
対応地域	首都圏を中心とした全国
公式サイト	https://careerstart.co.jp/

※2025年10月時点

関連記事：キャリアスタートの評判はやばい？評判をもとに使うべき人の特徴を解説

20代後半の就活に関するよくある質問

ここでは、20代後半の就活に関するよくある質問を見ていきましょう。

気になる質問と回答をチェックしてみてください。

20代後半で転職する理由はなんですか？

20代後半の転職理由は、キャリアアップや待遇改善など、より前向きな考えが中心です。

この年代は数年の社会人経験を積み、「今の会社では理想のキャリアが描けない」という課題意識を持ち始める時期です。

厚生労働省の調査でも、20代後半の転職理由では「給料等の収入が少なかった」「仕事の内容に興味を持てなかった」などが多く挙げられており、自分の価値を高めたいという成長意欲の表れだといえます。

そのため、現在の不満を解決し、より充実したキャリアを目指すための行動として転職を選ぶケースが多いでしょう。

出典：厚生労働省「－令和６年雇用動向調査結果の概況－」

20代後半のフリーター率は？

20代後半（25～29歳）のフリーターの割合は、他の年代と比べても低い水準にあります。

10代後半〜20代前半の多くの人が、社会人経験を積むなかで正社員としての安定やキャリア形成の重要性を意識し、正社員への就職を目指すためです。

労働政策研究・研修機構の調査によると、令和5年の25〜34歳のフリーター数は約80万人で、おおむね減少傾向にあります。

20代後半を最後のチャンスととらえる人も多く、フリーターから正社員への就職活動を活発におこなう時期といえるでしょう。

参照：労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2024 ―労働統計加工指標集―」

何歳から就職が難しくなる？

転職市場では、一般的に35歳ごろが節目となり、就職の難易度が上がるとされています。

30代後半以降は、企業がポテンシャルよりも専門性やマネジメント経験などの即戦力性をより厳しく求めるようになるためです。

20代後半では、未経験の業種でも採用の可能性があるのに対し、30代以降はこれまでのキャリアの一貫性や、具体的なチームでの実績が必須条件になる傾向があります。

そのため、未経験の分野へのキャリアチェンジを目指す場合や、スキルに自信がない場合は、20代後半のうちに行動を起こすのがおすすめです。

20代後半の転職で女性におすすめの職種は？

20代後半の女性には、ライフイベントと両立しやすい柔軟な働き方が可能な職種や、専門性を高められる次のような職種がおすすめです。

Webデザイナーやエンジニアなどの専門職は、スキルや実績を積み重ねて市場価値を上げやすいほか、将来的にフリーランスとして独立も目指せます。

また、総務・人事・事務などのバックオフィス職は、リモートワークや時短勤務の制度が整っている企業が多くあります。

このように、将来的な結婚・出産の可能性を考慮し、長期的にキャリアを継続できる環境を実現できる職種が働きやすいでしょう。

ワークライフバランスを保ちつつ、市場価値の高いスキルを身につけていきたい20代後半の女性は、これらを意識してみてください。

20代後半の就活まとめ

「20代後半の転職は厳しい」という不安を抱く方は多いですが、実際には企業が即戦力として求める、キャリアアップの黄金期だといえます。

望むキャリアを掴むためには、「入社後にどんなことで貢献できるか」という具体的な実績や成長意欲を伝えましょう。

また一人で進めるのではなく、20代特化型の就活エージェントを積極的に活用し、非公開求人の紹介や徹底した選考対策を受けることが成功へとつながります。

就活で出遅れてしまわないよう、まずは行動を起こし、自信を持って理想のキャリアを目指しましょう。