12月からの就活は遅い？実際の就活状況やスケジュールを徹底解説

大学3年生や4年生の12月時点で「今から就活を始めるのは遅いのかな…」と心配している方も多いのではないでしょうか。12月からの就活開始が遅いかどうかは学年によって状況が大きく異なります。

大学3年生の場合、まだ多くの学生が内定を獲得していないため十分に挽回可能です。一方、大学4年生では大半の学生が内定を獲得している状況のため、早めに行動する必要があります。

本記事では、就活を12月から始めるのは遅いのか、12月からの具体的な就活スケジュールなどを詳しく解説します。

これから就活を始めようとしている方、内定を獲得できず焦っている方はぜひ最後までご覧ください。

12月から就活を始めるのは遅い？

12月からの就活開始が遅いかどうかは学年によって大きく異なります。

大学3年生の場合、12月時点で多くの学生が就活を開始していますが、内定獲得者は多くないため、十分に挽回可能です。

また、多くの企業が3月以降に本格的な選考を開始するため、今からしっかりと準備を進めることで選考に間に合わせられるでしょう。

一方、大学4年生の12月は大半の学生が内定を獲得している時期であり、遅いスタートといえます。

しかし、冬採用や通年採用を実施している企業もあるため、諦める必要はありません。ベンチャー企業や人材不足に悩む企業などは12月以降も積極的に採用を行っている傾向にあります。限られた時間のなかでも、適切なスケジュールを立てて取り組むことで内定獲得は可能です。

12月時点の一般的な就活状況

ここでは、12月時点の一般的な就活状況を解説します。学年によって就活状況は大きく異なるため、確認しておきましょう。

3年生の約69%が就活を開始している時期

就職みらい研究所の調査によると、大学3年生の12月時点では約69％の学生が就活を開始していることがわかります。また、全体の約10.5%の割合がすでに内定を獲得しています。

つまり、3年生の12月は就活を開始するだけでなく、すでに就活を終了させている学生がいる時期といえます。

それでも、約3割の学生は就活を開始していないため、今からでも十分に挽回は可能です。

4年生の約97%が内定を獲得している時期

同調査によると、大学4年生の12月時点では約97％が内定を獲得しています。多くの企業が春夏の採用活動を終了し、残りの求人も限られている状況です。

それでも、冬採用や通年採用を実施している企業もあるため、まだ諦める必要はありません。適切なスケジュール調整をして最後まで続けることで内定を獲得できる可能性があります。

12月からの就活スケジュール

ここでは、12月から就活を始める場合の具体的なスケジュールを学年別に解説します。効率的に就活を進めるためにも確認しておきましょう。

【大学3年生】12月からの就活スケジュール

大学3年生の12月からは以下のスケジュールで就活を進めるのがおすすめです。

まずは、自己分析と業界研究を徹底しましょう。自分の性格や特性を理解することで理想の就職先に近づけます。1月は冬季インターンに参加し、実際の職場体験を通じて志望業界への理解を深めます。

2月は本格的な選考に向けたエントリーシート作成と面接対策をしましょう。3月に情報解禁されるため、それに合わせて企業説明会への参加とエントリーを開始し、4月以降の本選考に臨みます。

この時期から始めても、計画的に準備を進めれば十分に競争力を身につけられます。

【大学4年生】12月からの就活スケジュール

大学4年生の12月からは以下のスケジュールで就活を進めるのがおすすめです。

まずは、冬採用や通年採用を実施している企業を積極的に探して応募しましょう。これまでの就活を振り返り、改善点を明確にして戦略を見直すことも重要です。1月は応募活動を継続しながら、面接対策や企業研究を並行して進めます。

2月は最終面接に向けた対策を強化し、追加募集している企業の情報収集も怠らずに行います。3月以降も卒論作成と両立しながら最後まで就活を続けることが大切です。

時間的制約はありますが、しっかりと準備して積極的に行動すれば内定獲得は十分に可能です。

12月からの就活でやるべきこと

12月からの就活でやるべきことを学年別にご紹介します。今から就活を始める方は参考にしてみましょう。

大学3年生の場合

大学3年生の場合、以下の項目を重点的に行いましょう。

それぞれを詳しく解説します。

自己分析を徹底的に行い就活の軸を明確にする

まずは自己分析をして就活の基盤を作りましょう。自分の価値観、強み、興味のある分野を深く掘り下げ、将来のキャリアを明確にします。また、過去の経験を振り返り、どのような場面でやりがいを感じたか、どのような環境で力を発揮できるかを整理することで、企業選びの軸が定まります。

この軸がしっかりしていれば、面接でも一貫性のある回答ができ、企業側にも説得力のあるアピールが可能です。

業界研究・企業研究を進める

自己分析で明確になった軸をもとに、興味のある業界や企業について詳しく調べましょう。業界の動向、将来性、企業の特徴や企業文化を理解することで、志望動機をより具体的にできます。

また、企業のホームページや採用情報、ニュースなどを活用し、最新情報を収集するのも効果的です。さらに、同業他社との比較も行い、「なぜその企業を選ぶのか」を明確に説明できるよう準備しておきましょう。

エントリーシートの作成と対策をする

エントリーシートは企業への第一印象を決める重要な書類です。自己分析の結果を参考に、自分の強みや経験を具体的なエピソードで記載しましょう。志望動機は企業研究の結果を反映させ、その企業でなければならない理由を記載します。

文章は簡潔で読みやすく、誤字脱字がないよう何度も見直すことが大切です。また、複数のパターンを用意し、企業の特徴に合わせておけば、柔軟に対応できるようになります。

面接対策の基礎準備を開始する

面接対策を十分に行うことで、本番での緊張を軽減できます。よく聞かれる質問への回答を想定し、声に出して練習しましょう。具体的には、自己紹介、志望動機、学生時代に力を入れたこと（ガクチカ）などの質問に対して、説得力のある回答ができるよう繰り返し練習します。

また、逆質問の準備も重要で、企業への興味や熱意を示す質問を複数用意しておくとなおよいでしょう。

Webテスト・筆記試験対策をする

多くの企業がWebテストや筆記試験を選考の初期段階で実施しています。言語、非言語、英語、一般常識など出題分野は幅広いため、参考書や問題集を活用して継続的に学習しましょう。

特に非言語分野は慣れが必要なため、毎日少しずつでも問題を解く習慣をつけることが大切です。時間配分の練習も重要で、本番形式での模擬テストを定期的に実施しましょう。

冬季インターンシップに参加する

冬季インターンシップは夏のインターンシップよりも実践的な内容が多く、企業理解を深められる貴重な機会です。実際の業務体験を通じて、その業界や企業が自分に合っているかどうかを確認できます。

また、社員の方と直接話す機会もあり、企業文化や働き方についてリアルな情報を得られます。参加後は経験を整理し、面接での具体的なエピソードとして活用できるよう準備しておきましょう。

OB・OG訪問する

OB・OG訪問は企業の内部情報を得る貴重な機会です。実際に働いている先輩から、仕事のやりがいや大変さ、企業の雰囲気などを直接聞けます。

OB・OG訪問が初めての方は、大学のキャリアセンターや就活サイトを活用することでアプローチできます。訪問時は事前に質問を準備し、相手の時間を有効活用できるよう心がけましょう。

大学4年生の場合

大学4年生の場合、以下の項目を重点的に行いましょう。

それぞれを詳しく解説します。

残り時間を意識したスケジュール調整をする

卒業までの限られた時間を最大限に活用するため、効率的なスケジュール調整をしましょう。就活にかけられる時間を明確にし、卒論作成や授業との両立を図ります。

企業への応募の際は優先順位をつけて、重要度の高い企業から順に応募します。期日を常に意識し、応募締切や面接日程を管理することが大切です。時間的制約があるなかでも、質を落とさないよう計画的に進めるようにしましょう。

内定を獲得できない原因を突き止める

これまでの就活で内定を獲得できていない場合は、その原因を分析しましょう。書類選考で落ちることが多いのか、面接で苦戦しているのかを把握し、改善点を明確にします。

また、エントリーシートの内容や面接での受け答えを見直し、客観的な視点で問題点を洗い出すのも重要です。必要に応じて就活エージェントやキャリアセンターのアドバイザーに相談し、第三者の意見を求めることも有効です。

企業選びの条件と視野を見直す

内定を獲得できていない原因として、これまでの企業選びの基準が現実的でない可能性があります。業界や企業規模、勤務地などの条件を見直し、視野を広げることで選択肢が増えます。

また、大手企業にこだわりすぎず、中小企業やベンチャー企業も検討対象に含めましょう。

職種についても柔軟に考え、自分のスキルや経験を活かせる分野を幅広く探します。優先順位を再整理し、譲れない点と妥協できる点を明確にすることでよりスムーズな企業選びができるようになります。

冬採用・通年採用企業を積極的に狙う

12月以降も採用活動を続けている企業を重点的に狙いましょう。冬採用や通年採用を実施している企業は、春夏の採用で予定人数に達しなかった場合や、急な人員需要が発生した場合が多いです。

例えば、IT企業、ベンチャー企業、人材不足に悩む企業などは12月以降も積極的に採用を行っている傾向にあります。企業の採用情報を定期的にチェックし、新たな募集が開始されたらすぐに応募できるよう準備しておきましょう。

就活エージェントを最大限活用する

就活に悩んでいる方は、就活エージェントを活用しましょう。非公開求人の紹介や面接対策、スケジュール調整など、全面的なサポートを受けられます。利用する際は、複数のエージェントに登録し、それぞれの特徴を活かして効率的に就活を進めるのがおすすめです。

また、エージェントとの面談では、これまでの就活状況を正直に伝え、的確なアドバイスを求めましょう。エージェントからのフィードバックを受け止め、改善に努めることで今よりも効率的に就活を進められるようになります。

12月からの就活における失敗しないための注意点

12月から就活を始める際は以下の点に注意しましょう。

それぞれを詳しく解説します。

企業選びを雑にしない

時間がないからといって、企業選びを雑にするのは避けましょう。

応募数を増やすことばかりに気を取られて企業研究や面接対策を怠ると、面接で効果的なアピールができません。限られた時間のなかでも、最低限の企業研究を行い、なぜその企業を選んだのかを明確に説明できるよう準備しましょう。

企業選びの質を上げることで、内定獲得の確率を高められます。企業の事業内容、企業理念、求める人物像などを把握し、自分との共通点を見つけて志望動機に反映させましょう。

周囲の状況に流されない

12月時点では、周囲がすでに内定を獲得していたり、就活を順調に進めていたりする状況です。

しかし、ほかの学生と比較して焦りすぎると、冷静な判断ができなくなります。就活のペースは人それぞれであり、早く決まることが必ずしも良い結果につながるとは限りません。

周囲の状況に惑わされず、自分のペースを保ちながら着実に準備を進めることが重要です。SNSなどでほかの学生の就活状況を見ることも、必要以上に不安を煽る原因になるため、適度な距離を保つようにしましょう。

体調管理を徹底する

12月から3月にかけての就活期間は、気温の変化が激しく体調を崩しやすい時期です。面接や説明会の日に体調不良で参加できなくなってしまっては、せっかくの機会を失ってしまいます。

スケジュールどおりに就活を進めるためにも、十分な睡眠時間を確保し、バランスの取れた食事を心がけましょう。また、就活用のスーツやコートも季節に応じて準備し、寒さ対策を万全にしておきます。精神的なストレスも体調に影響するため、適度にリラックスできる時間を作ることも重要です。

12月からの就活を成功させるためのおすすめ就活エージェント

12月から就活を始める方は以下の就活エージェントがおすすめです。

各サービスの特徴や魅力を見たうえで利用先を決めてみましょう。

ジール就活エージェント

ジール就活エージェントは就活のプロとして、初めての就職活動で不安を抱える学生を全面的にサポートしています。基礎的なマナーや書類のルールなど、就活の始め方から内定獲得まで継続的なサポートを受けられるのが特徴です。

また、経験豊富なアドバイザーが学生一人ひとりに寄り添い、特性や希望に合わせたアドバイスを行ってくれます。12月から就活を始める学生でも、基礎からしっかりと学べる環境が整っているため、安心して利用できます。

サービス概要
サービス名	ジール就活エージェント
運営会社	株式会社ジールコミュニケーションズ
対応地域	東京、大阪、名古屋
公式サイト	https://zeal-shushoku-agent.com/

関連記事：ジール就職エージェントの評判は？メリット・デメリットを徹底解説

キャリアチケット就職エージェント

キャリアチケット就職エージェントは、価値観の合う少数の企業の選考を受けるだけで内定獲得を目指せるサービスです。何十社もの選考を受け続ける従来の就活スタイルとは異なり、学生の価値観や適性に合った企業を厳選できるため、効率よく就活を進められます。

また、人事目線での面接アドバイスも受けられるため、選考通過率の向上が期待できます。12月から就活を始める学生にとって、時間を有効活用できる理想的なサービスといえるでしょう。

サービス概要
サービス名	キャリアチケット就職エージェント
運営会社	レバレジーズ株式会社
対応地域	東京、名古屋、大阪、京都など全国
公式サイト	https://careerticket.jp/

関連記事：キャリアチケットの評判はひどい？しつこい？就活生の口コミからおすすめの利用方法を解説

ミーツカンパニー

ミーツカンパニーは、就活サポート面談と就活イベントの2軸で内定獲得をサポートしてくれる就活エージェントです。対面・オンライン両方での合同説明会を開催し、業界を絞らない形式のため就活の幅を広げられます。

また、座談会形式で社長や人事から直接企業の社風やサイトには載っていないリアルな情報を聞ける点も特徴です。さらに、選考直結型イベントも開催しており、その場で書類選考から面接への参加も可能で、短期間での内定獲得を目指せます。

サービス概要
サービス名	ミーツカンパニー
運営会社	株式会社DYM
対応地域	東京・名古屋・大阪など全国
公式サイト	https://www.meetscompany.jp/

関連記事：【就活生必見！】ミーツカンパニーのやばい評判は本当なのか？実際の利用者の声を基に解説！

12月からの就活に関するよくある質問

12月からの就活に関するよくある質問をご紹介します。就活での悩みや不安を参考にしてみましょう。

12月でも採用している企業はありますか？

12月以降も採用活動を続けている企業は数多く存在します。冬採用や通年採用を実施している企業、IT系ベンチャー企業、人材不足に悩む業界の企業などが積極的に採用を行っています。

また、春夏の採用で予定人数に達しなかった企業も追加募集を行うケースがあるため、企業の採用情報を定期的にチェックしましょう。

12月に内定がない原因は何ですか？

12月に内定がない主な原因として以下が挙げられます。

これまでの就活を振り返り、書類選考や面接のどの段階で落ちることが多いかを分析し、改善点を明確にすることが大切です。

12月からでも大手企業に入れますか？

12月からでも大手企業への入社は可能ですが、選択肢は限られています。大手企業のグループ会社や子会社、通年採用を実施している企業が狙い目です。

ただし、ほかの企業と比べて競争率は高くなるため、徹底的な企業研究と面接対策が必要です。大手企業にこだわりすぎず、中小企業やベンチャー企業も視野に入れることをおすすめします。

就活で一番しんどい時期はいつですか？

就活で最もしんどい時期は、一般的に大学4年生の4月から6月頃とされています。この時期は本格的な選考が始まり、エントリーシート提出、筆記試験、面接が集中するためです。

また、学業との両立も難しく、精神的・体力的な負担が大きくなります。12月から始める場合は、この時期に向けて準備期間があるため、計画的に進めるよう意識しましょう。

就活エージェントは使うべきですか？

12月から就活を始める場合、就活エージェントの活用は非常に有効です。時間的制約があるなかで効率的に就活を進めるためには、プロのサポートを受けることが重要です。

非公開求人の紹介、面接対策、スケジュール調整など包括的なサポートを受けられます。ただし、エージェントに依存しすぎず、自分でも積極的に情報収集を行うことが重要です。

まとめ

本記事では、12月からの就活について、学年別の状況や具体的な取り組み方法を詳しく解説しました。

大学3年生であれば十分に挽回可能な時期であり、計画的に準備を進めることで競争力を身につけられます。大学4年生の場合は時間的制約がありますが、戦略的にアプローチできれば内定獲得は可能です。

重要なのは現在の状況を正しく把握し、効率的に活動することです。就活エージェントの活用や冬採用・通年採用企業への積極的なアプローチなど、12月からでも内定獲得できる方法はあります。

焦らず一つ一つの企業に丁寧に向き合いながら、最後まで諦めずに取り組みましょう。