
ガクチカと自己PRの違いは?被るのは問題ない?例文付きで書き方と注意点を解説
「このコンテンツには、一部プロモーション(PR)が含まれています」
- 「ガクチカと自己PRってどう違うの? 何を問われているの?」
- 「同じネタや内容が被るのは問題ないかな?」
- 「ガクチカと自己PRに一貫性がないとダメかな?」
このように悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
実は、ガクチカ(=学生時代に力を入れたこと)と自己PRには伝え方の違いがあり、それを理解していないと、企業の求める回答ができません。
そこでこの記事では、ガクチカと自己PRの違いやそれぞれの書き方、両方聞かれたときの注意点、企業が見ているポイントについて説明します。
本記事を読めば、ガクチカと自己PRの違いが理解でき、それぞれであなたの良さを最大限に伝えられるようになります!
目次
ガクチカと自己PRの違いとは?
ガクチカと自己PRの違いは、以下の通りです。
ガクチカ:学生時代に力を入れたことや頑張ったこと
自己PR:あなたの現時点での強み
まずは、しっかりと違いを理解して、「何を話すべきなのか」を把握しましょう。
ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略語
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略語で、言葉の通り、学生時代に力を入れたことや頑張ったことを伝える項目です。
企業はガクチカを通して、仕事への取り組み方や姿勢、課題にぶつかったときの考え方を見たいと思っています。
そのため、「力を入れたこと」自体に、大きな成果や結果は必ずしも必要ではないのです。
どのようにエピソードを作成したらいいかは、下記『ガクチカと自己PRの違い:書くときの構成』を参照してください。
また、企業は学生時代を「大学4年間」と想定していますので、大学時代のガクチカを伝えましょう。
自己PRは「能力や強みをアピールする項目」
自己PRは、「あなたの現時点での強み」を伝える項目です。
企業は自己PRを通して、人となりや性格、価値観を見たいと思っています。人となりや性格、価値観を見ることで、入社後のお互いのミスマッチを防ぐための判断材料にしているのですね。
ただ能力や強みを伝えるだけでは、自己PRとしては弱くなります。
「強みはコミュニケーション力です!」と伝えても、そこからあなたの人となりや価値観が見えなければ、企業は「あなたを雇う理由」を見つけられないからです。
ガクチカと自己PRの書き方・伝え方の違い
まず、ガクチカと自己PRは書くときのフレームワークが異なります。
ガクチカと自己PRを混同してしまうと、質問者の意図に合った回答ができず、伝えたいことも伝わりません。
どちらもあなたのアピールであることに変わりはありませんが、聞かれ方が異なるため使うべきフレームワークも異なるのです。
ガクチカと自己PRのフレームワークについて説明するので、それぞれに適した伝え方を意識しましょう!
1.ガクチカの書き方・構成
まずは、ガクチカを構成する7要素について説明します。
「力を入れたこと」と聞かれているので、まずは何に力を入れたのかを端的に答えなければいけません。 最初の一文で面接官に「今からこの学生は何について話すのか」が分からなければ、読み手の読む気が失せてしまいます。 経験・背景の説明で、読み手がイメージをできるような文章を心がけましょう。 ガクチカがないと悩んでいる人は、以下の記事で詳しい書き方や例文を紹介しているので、参考にしてみてください。 続いて、自己PRを書くときの7要素です。 最初にあなたの性格や能力を、一言で伝える必要があります。 テレビショッピングを思い出してください。売り手は商品について「安い!」「性能が良い!」「便利!」など、買い手にとってのメリットを分かりやすい言葉で表現します。 同じように自己PRも、「私は最後まであきらめない人間です」など、企業側にとってプラスとなるあなたの性格や能力を伝えましょう。 以下の記事では、自己PRの例文や伝えるときのポイントを紹介しているので、参考にしてみてくださいね。 ここでは、ガクチカと自己PRで企業が見ているポイントを解説します。 企業が見ているポイントを理解することで、ガクチカや自己PRを作成する際に「何を盛り込むと魅力的に見えるのか」の参考にしましょう。 ガクチカでは「仕事への取り組み方や姿勢」「課題への向き合い方」が見られています。 ガクチカに取り組んだきっかけや成果など、深掘り質問をすることで、学生の価値観や物事への取り組み方が分かるからです。 企業は、ガクチカの深掘りを通して、入社後の仕事ぶりや成長の過程に置き換えてイメージしているのですね。 ガクチカはただ力を入れたことを伝えるのではなく、下記の要素も取り入れましょう。 企業に自分の入社後の姿を想像してもらえるよう、エピソードを作成しましょう。 一方で、自己PRは「人柄」が見られています。 学生の強みや長所が、自社が求める人物像とマッチしているのか見極めて、双方のミスマッチを防ぎたいと考えているからです。 つまり、企業は「自社の雰囲気に合い、入社後に成長する人材」を探しているのですね。 例えば、下記の場合は、高評価を得られない可能性があります。 【企業】社内外の人と信頼関係が築ける人物を求めている 【学生】コツコツと一人で作業を進めることをアピール 企業が求める人物像と、あなたがアピールする強みがかけ離れていないかを確認をしましょう。 ガクチカと自己PRのエピソードは、別のものが好ましいです。なぜなら、あなたの頑張りをより多く知ってもらうチャンスだから。 しかし、自分をアピールできるエピソードが1つしかない人もいるでしょう。どうすれば同じエピソードでも良い印象を持ってもらえるか、順に説明します。 同じエピソードでも課題点へのアクション方法で違いをだし、ガクチカと自己PRで自分の別の側面をアピールできます。 例えば、学生団体でのエピソードについて伝えるとします。 また、アピールポイントの切り口をそれぞれ異なるものにしましょう。ここでは、ガクチカでは「思考のプロセス」、自己PRでは「行動力」という切り口でアピールします。 ガクチカと自己PRで別の側面のアピールポイントを出した際に、両者が相反するものだとアピールポイント同士に矛盾が生じます。 たとえエピソードが事実だとしても、再現性への説得力がなくなってしまうので、補強し合うものが良いです。 アピールポイントは別であっても、同じ人物の同じエピソードであることを意識してください。 学生時代に力を入れたことは、書類選考でも面接でも大切なアピール要素です。 しかし、立派な体験談が思いつかなかったり、上手に伝えられなかったりして、苦労している人も多いのではないでしょうか。 そこで活用したいのが、『人気企業内定者の「ガクチカ」まとめ』です。 「ガクチカまとめ」では、ガクチカの作り方や内定者の回答例を多数収録しており、短い時間で高クオリティのガクチカを作れます。 ガクチカまとめを活用して、選考を突破しましょう! ここでは、ガクチカと自己PRでよくある3つの質問について回答します。 多くの人が抱きやすい疑問を解消して、自信をもって質問に回答できるようにしましょう。 ガクチカと自己PRに一貫性は必要ありません。 ただし、ガクチカと自己PRの内容は、被ってもいいケースとNGなケースの2つに分かれるので注意が必要です。 自分はどちらに当てはまるのか、エピソードを作成する前に確認をしましょう。 被ってもいいのは、アルバイトや学業、部活動のように、あくまでも話題の「テーマ」だけに限られます。 たとえば、ガクチカも自己PRも「部活動」をテーマにしているけど、違うエピソードを話す場合はOKです。 ガクチカ:練習の質向上に対して取り組んだこと 部活動:大会運営にて発揮された、様々な立場の人との利害関係調整力 大学時代に熱中したことがあることは素晴らしいことです。 被ることを気にしすぎるのではなく、「一つのテーマから異なる自分の一面」が見えるように、ガクチカと自己PRを使い分けてくださいね。 同じテーマで、話す内容も同じにするのは避けましょう。 先ほどの部活動の例を用いて考えてみます。 ガクチカ:大会運営を成功させるために、周囲の協力を得たこと 部活動:大会運営にて発揮された、様々な立場の人との利害関係調整力 これでは、テーマ(部活動)だけではなく、話す内容(大会運営でのエピソード)も同じになっていますね。 これでは、企業に「他に頑張ったことがないのでは?」と思われ、マイナスな評価につながりかねません。 「一つのテーマから異なる自分の一面が見えるか?」を今一度チェックしましょう。 同じネタだとしても、不利になることはないので安心してください。 エピソードを変え、視点を変えて同じ内容を伝えれば、面接官に言いたいことを念押しできるので、より印象に強く残るようになります。 ガクチカと自己PRで同じネタを伝えるときのポイントは以下の通りです。 視点を変え、伝え方を工夫すれば、企業には違う印象を与えることができますよ。 ガクチカと自己PRをどちらもアルバイトにすることは、極力避けましょう。 学生は学業が本業なので、いくらアルバイトを頑張っていたとしても、面接官に良く思われない可能性があるからです。 前述で、ガクチカと自己PRのテーマが被ってもOKなケースも紹介しましたが、できる限り異なるテーマを選ぶことをおすすめします。 ガクチカや自己PRは、大きな成果や実績を残していなくても大丈夫です。 自分なりに真剣に取り組んできたこと、継続して続けてきたことなど、「あなた自身」を表現できることを探してくださいね。 複数のことに取り組んできた人は、ぜひ異なるテーマでエピソードを作成しましょう。 この記事では、ガクチカと自己PRの書き方や伝え方の違い、エピソードの伝え方、ガクチカと自己PRでよくある質問について説明しました。 ガクチカと自己PRで、企業が何を見ているのか、どのようなポイントを意識して伝えるのかが、理解できましたね。 企業が、ガクチカと自己PRの2つに分けているのは、見たいことが違うから。 自分がアピールしたいことだけではなく、企業の立場に立ち「どんな回答が欲しいのか」を考えてみるといいでしょう。 あなたの良さを企業へ具体的に伝えて内定を得られるよう、この記事を活用してください!2.自己PRの書き方・構成
ガクチカと自己PRの企業が見ているポイントの違い
1.ガクチカでは「仕事への取り組み方や姿勢」が見られる
2.自己PRでは「人柄」が見られる
ガクチカと自己PRを両方聞かれたときの注意点2つ
1.アピールポイントは別のものにする
ガクチカの例文
②背景:私は、海外の貧しい子どもたちにおもちゃや服を寄付するボランティア団体の会長をしています。団体自体は活発に活動しているものの、寄付がなかなか集まらない状況が長く続いていました。
③課題点:課題点は、私たちの活動にあまり興味を持ってもらえないことでした。
④アクション:そこで私が行ったことは、実際に寄付を届けた貧しい子どもたちが日本人からもらったおもちゃで遊んだり服を着ている姿を撮影し、その動画や写真をツイッターで拡散させました。なぜなら、多くの人々が寄付の先に起こることを想像できていなかったからです。寄付をすると喜んでくれる人がいることを写真や動画という形で伝えることで、他人事だと思っていた学生たちに「協力したい」という気持ちになってもらうことを狙いとしました。
Point:思考プロセスを重点的に伝える
⑤結果・変化:その結果、1か月で●●●人の学生がおもちゃや服を寄付してくれました。
⑥経験からの学び:この経験から学んだことは、人の心を動かすには、人々がなぜ私たちの活動に興味がないかを当事者の立場となって根本的に考えることが必要ということです。
⑦仕事への活かし方:この経験を活かし、消費者の心を動かす商品を世に生み出すマーケターになります。自己PRの例文
②背景:私は、海外の貧しい子どもたちにおもちゃや服を寄付するボランティア団体の会長をしています。団体自体は活発に活動しているものの、寄付がなかなか集まらない状況が長く続いていました。
③課題点:街頭やキャンパス内で呼びかけても、活動内容の詳細まで知ってもらえないことでした。
④アクション:そこで私が行ったことは、活動場所を人が多く立ち止まる場所にしたことです。より多くの人に私たちの活動について知ってもらうことで、興味を持ってくれる人の目に留まるようになりました。
Point:なぜその行動を起こしたのかを明示する
⑤結果:結果、ただ街中やキャンパス内で呼びかけをしていた時と比べ、沢山の人が私たちの活動に理解を示してくれました。
⑥経験からの学び:学んだことは、現状を分析することで効果的な解決策にし、自ら実行に移すことの大切さです。内容が良くても、相手に伝わらないと意味がないということが分かったからです。
⑦仕事への活かし方:この経験から学んだことを活かし、現状をしっかりと分析することで、打ち手に響く方法を実行できるマーケターになります。2.ガクチカと自己PRのアピールポイントが相反するものはNG
内定者のガクチカを参考にしよう!
ガクチカと自己PRでよくある質問
1.ガクチカと自己PRに一貫性は必要ある?
被るのがOKなケース
被るのがNGなケース
2.ガクチカと自己PRが同じネタでも問題ない?
3.ガクチカと自己PRのどっちもアルバイトだとまずい?
ガクチカと自己PRの違いを正しく理解してアピールしよう!